自覚症状がでにくいトリコモナスはどういう性感染症?

2020年01月29日

トリコモナスはかつては日本でも多かった性病ですが、最近では減少傾向にあります。患者としては中高年層が多く、若い世代には比較的少なくなっています。症状は特徴的でわかりやすいのですが、感染者の20%から50%は自覚症状がないと言われており、気付かれないこともあるのです。

潜伏期間は約10日ほどで、潜伏期間は割と長めです。女性の場合には泡立ったようなおりものが増え、悪臭を放っているのでわかりやすくなります。他にも外陰部の強い痒みや痛みも感じる人もいます。男性の場合には尿道から膿が出たり、排尿痛があったりする程度です。そのため症状が軽く、意外と気付かないことが多いです。

トリコモナスを発症するのはトリコモナス原虫というものが原因になります。女性の場合には子宮頚管に、男性の場合には前立腺や精嚢に寄生しているのです。男性の場合には性行為後の排尿である程度防ぐことができると言われています。トリコモナスの恐ろしいところは感染力が強いところです。感染経路は性行為が多いのですが、性行為以外でも感染するのです。性病なので性行為で感染するのは当然なのですが、感染経路は同じタオルを使っている、下着から、便器、浴槽からと様々な感染経路があります。水中感染しやすいのも特徴で、性行為をしていない子供でも感染しかねないのです。

感染している人にオーラルセックスをした場合も感染しそうですが、意外に確率は低くなります。しかしオーラルセックスで絶対に感染しないという訳ではないので、自覚症状がある場合には性行為は一切控えてください。

トリコモナスの検査のためには女性の場合にはおりもの、男性の場合には初尿や膿を顕微鏡で見ます。それで原因となるトリコモナス原虫が見つかれば治療を開始します。治療はとても簡単で、治療薬を10日間服用するだけ。女性は膣錠を利用することもあります。妊娠している場合には膣錠と膣洗浄のみの治療になります。ですが、妊娠14週以降であれば経口投与でも大丈夫です。

治療に使われるのはイミダゾール系になります。メトロニダゾールとトリニダゾールが使われることが多いです。この2種類は類似薬なので、効能も副作用も似ています。どちらも内服薬も膣錠が用意されています。

1日2錠を10日間服用するのですが、場合によっては膣洗浄も並行して行うこともあります。完治したかどうかは投薬終了後に再度検査をしてトリコモナス原虫がいないことを確認して完治と見なします。女性の場合残ったトリコモナス原虫が月経時に増殖する可能性があるので、月経後にもう一度検査をすると確実です。

イミダゾール系の薬の副作用も押さえておきましょう。イミダゾール系の副作用として挙げられるのが胃腸障害や頭痛、めまい、味覚障害等になります。特に服用期間中に飲酒すると、悪心、嘔吐と言った症状が出る可能性が高いので、服用期間中は飲酒はNGです。また、女性の場合、妊娠している時は14週までは服用してはいけないと言われています。胎盤を通って胎児に影響を与え、奇形になってしまうと言われているのです。もしも妊娠している可能性がある場合には、医師に相談をしましょう。

トリコモナスは性行為で感染していきますが、水中感染もすることから完全に防ぐことは難しいです。まず一番の予防方法はパートナーは特定の一人にし、コンドームを着けることです。性行為が感染の原因となることは多いので、これは第一に気を付けたいところです。プールや温泉施設ではイスを利用する時には一度洗い流したりすることも予防方法の1つになります。潔癖症のように他人が使ったものに過度に忌避する必要はありませんが、一度洗い流すことを意識するのは必要です。